4.むすび:
この50年史の編纂の年に、東日本大震災が起こり、改めて地域コミュニティを持続させていくことの大切さが再認識されてきています。
「差異」とは「持続」であると言われています。
「八千穂村全村健康管理活動」は、この「持続」という観点からも、コミュニティ活動として驚異的なものであると感心します。
平成21年の「福祉と健康のつどい」での劇の題名は「絆(きずな)」でした。
観客の私も思わず引き込まれ涙し、そして意識がまた少し深まった体験を、地域のたくさんの方々と共有し感動しました。
一方で、最近、近所の方から、
「病院は、各科がショッピングプラザのテナントになってきているように感じるときがある。
『総合』病院というからには、テナントにならないでひとつの家(家族)のようになって欲しい」
「最近、検診率がおちてきているのではないか?」などとの声を聞きました。
今、「形態としての再構築」に加えて、「活動(方法)の再構築」、そして「内面(深化)の再構築」が期待されていると思われます。
それは、私ども、住民に投げかけられた問いでもあります。
佐久穂町の羽黒下駅に降りると、「水と緑のうるおい、人の営みが奏でる未来のふるさと」という石碑があります。
これから、「形態としての再構築」が進み、ツール・道具・活動などは新たになったとしても、
「人間的・社会的」には、人々と共に歩む「地べたに根ざした、何か少し泥臭い、なつかしい未来」、そんな地になって欲しいと思います。
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