新しい地域診療所のデザインのための創発の場
090513 ・基本的要求条件 | 090513-3 診療所の新規開業をご検討のみなさまへ【選ばれる診療所とは】 地域に根ざした医療活動を行う診療所を開業すること。それは、地域に住む人々の健康を守り、精神的な支柱になるという使命と責任を背負うことを意味します。
しかしながら、新規開業の増加に伴う競争の激化、患者さまの負担増など、新規開業をとりまく環境は厳しさを増してきます。特に、診療所建築は通常の建築とは異なり、設計・施工・設備など、すべての面において専門的な知識やノウハウが必要。さらに法的な規制や衛生上の問題など、医療機関ならではのさまざまな条件をクリアしなければなりません。 このような条件をクリアしながら、理想とする「選ばれる診療所」づくりを実現していくためには、豊富な実績と経験のある専門スタッフとの連携が重要になってきます。 診療所づくりのための3つの視点
診療所づくりは、医師の理想をもとにすすめられます。しかしそこには、診療所を利用するすべての方の視点がなければなりません。大和ハウスでは、医師、医療スタッフ、患者さんという3つの視点に立った医院づくりを展開しています。
開業までのスケジュール
診療所開業の意志を決定してから開業に至るまでには、さまざまな手順を踏まなければなりません。大和ハウスのシルバーエイジ研究所は、実績に裏打ちされた総合的な知識、経験、技術力をもって、診療所開業までのすべての手順をトータルサポートします。
設計のポイント
患者さまにとって快適で、医師や医療スタッフにとって使いやすい医院。大和ハウスでは、綿密な打ち合わせに基づき、細部にまでこだわった設計をご提案いたします。動線はもちろんのこと、部材のカラーや質感、デザイン、照明など、さまざまな部分にも積み重ねてきたノウハウが活きています。さらに、メンテナンスにも考慮した納得のいく医院づくりをサポートいたします。
初診の患者さまでも入りやすいよう、玄関は明るくオープンな雰囲気に。風除湿を設ければ、空気の流出入を抑え、冷暖房効率も高まります。もちろん、車椅子での通行も考慮し、十分な幅員も確保しています。
患者さまがリラックスできるような雰囲気に仕上げたいのが待合室。椅子は、汚れにくいビニールレザーなどが良いでしょう。また、受付から常に患者さまの様子がうかがえるような位置に配することも重要です。
待合室全体が見渡せるような位置に配置。また、空間を遮らないオープンカウンターにして、患者さまとのコミュニケーションがとりやすい設計にすることが大切です。
医療機関のトイレには、特に気配りが必要。男女別はもちろん、洋式便器も必須です。車椅子の患者さまでも利用しやすい、広いスペースの個室があることも望まれます。
医院の中心部。効率的な動線が重要な設計のポイントとなります。また、待合室との間に間仕切り等を設け、プライバシーの確保も欠かせません。
広くオープンな空間を確保しておいて、ケースに応じてカーテンや間仕切りで仕切れば個室風となり、複数の患者さまの処置が同時に行えます。診察室に隣接させ、効率的な動線を意識しましょう。
患者さまが一日を快適に過ごせるため、採光や機能性を重視。また、照明や壁の色など、落ち着ける雰囲気つくるための木間細かな配慮も重要です。
X線室は建築上の規定により、放射線防護のシールドを施し、出入口やガラスなども特定の仕様にする必要があります。操作室や暗室を隣接。操作室には全体が見える位置に小窓を設けます。
汚染から完全に守る、清浄な環境づくりが必要です。また窓は直射日光を避けるなどの配慮も。前室や洗浄減菌新などの関連スペースも必要なので、まとめてレイアウトします。
これからの医院づくりには必要不可欠な要素です。段差解消や手摺の設置、使いやすいサイズや位置の把手を使用するなど、いたるところに細かな配慮を施しましょう。
-------------------------------------------------------------------- 090513-2 ・Google (診療所の設計 診療所のデザイン) ・Google (診療所の設計 診療所のデザイン フロアープラン) ・Google (診療所のコンセプトデザイン) ・Google (診療所のコンセプトデザイン 患者の人数 一人当たりの診療時間) ・Google (診療所のコンセプトデザイン 患者の人数 一人当たりの診療時間 フロアープラン) ・Google (小規模診療所のコンセプトデザイン 患者の人数 一人当たりの診療時間 フロアープラン) ・Google (診療所のフロアープラン集) ---------------------------------------------------------- ・Google (診療所のフロアー図面集) ◆医院成功のキーポイント 1. クリニック開業への思い 来院者や、一緒に働くチームメンバー一人一人に、あなたの開業への思いを、熱く伝えて下さい。具体的には ・ 何故、この場所を開業地に選んだのか。 あなたがここで開業したのは、ただ単に、市場調査の結果が良かったからではないはずです。あなたのその地へのこだわり、物件を見たときの直感、周囲を歩いた時の雰囲気、地域の皆様に対する思い。何でも構いません。「この場所で私の夢を叶える」と決意したその熱い思いを語って下さい(聞いている人が引かない程度の、ホドホドの熱さでOKです) 2. 医院のネーミング 出来れば、医院のネーミングにもこだわって下さい。「こんにちは。○○歯科の△△です」と電話や診療所であいさつするたびに心が高ぶる(診療中は、あまり興奮しないで下さいね)ような。または「院長はこんな思いを持ってこの医院を開業したのだ」とメンバーがいつも感じるような。そんなビビッと来る名前を、必死で考えて下さい。一般企業でも、商品のネーミングを変えた途端、売上が5倍になることもあります。憶えやすい、心に響くネーミングに変えただけです。あなたが医院の開業届けを提出する時、医院名を書くだけで、思わず握りこぶしをしながら「ウォ~~!」と雄叫びをあげるような医院名を、ぜひ考えて下さい(チョット大げさですが)。 3. 医院理念 もう何度も、言い続けていることです。これなくして、開業することは、武器を持たずに戦場に行くのと同じです。予定通り計画が進んでいる時は、問題ありません。何か不測の事態が起こった時理念がないと、あなたやメンバーがあわてふためき、収拾がつかなくなります。そのため医院理念を作製します。 ・ 何故この医院を開設するのか。 ・ どんな患者様に、来て頂きたいのか。 ・ どんなメンバーに、当院を選んでいただきたいのか。 ・ どんなメンバーに、なってもらいたいのか。 ・ そして歯科医療を通じ、あなたは何を得たいのか。 これらを明確にして下さい。 4. 診療スタイル・クリニックのこだわり あなたの思いをさらに明確にするため、診療スタイルやクリニックのこだわりを、具体的にわかりやすく、患者様やメンバーに説明してください。何度も何度も、ことあるごとにお話して下さい。そして理解しやすいよう、スグ行動に移せるよう、医院レイアウトや設備を整えてください。一度訪れると、あなたの思いが手に取るように伝わる、感じる、そんな医院を作って下さい。あきらめず、迷わず、そして自分を信じて行動し続ける事で、あなたに賛同してくれる患者様とチームメンバーが、あなたの医院に集まります。そして、さらに口コミが広がり、ある層からは圧倒的に支持される医院が生まれます。 発想をほんの少し変えることで、信じられない結果があなたにも。すなわちあなたの医院が、短期間で成功します。あなたの医院が、ワクワク楽しい歯科医院に生まれ変わります。しかし実現は、あなた1人では不可能です。そうです。スタッフの協力が必要不可欠です。スタッフの協力なしに、短期間での成功はありえません。もう一度繰り返します。医院の成功はスタッフとの強固なチームワーク作りが必要不可欠です。 患者の声を聞く仕組みを導入しているか?
開業時に抱いていた『患者さんへの思い』や『医院理念』は、日を追うごとに薄れていくのが常っ!あの時の熱い思いはいつしか、日々の仕事をなんとなく「こなす」ことに代わっていき・・・・・・・・こんなはハズじゃなかったんだけどなぁ~なんて思っている先生も多いと思います。 これは、うまくいっている医院は医院なりに、そして患者が減っている医院は医院なりに生じる現象です。一般の企業のようにplan→do→check が日々繰り返されているのとは異なり、歯科医院では、決まりきったルーティンワークの中に埋没してしまうために起こります。
これを脱出するためには、常に変化する顧客の声に耳を傾けることです。セブンイレブンの伊藤会長がかつて「どこのコンビにがライバルですか?」と問われて「ライバルはコンビにではなく常に変化する顧客だ」と答えました。 これは、初めてセブンイレブンに行った顧客は非常に満足するが、2回目に行ったときはすでに満足度が低下してしまうことを指しています。コンビニ側は、以前と全く変わっていないのにです。このことは、コンビニが常に改善につぐ改善をしていかないと顧客が他店へ行ってしまうことなのです。 歯科医院も全く同じです。当社では、コンサル先の医院に対し、約1,000名の患者さんに対してアンケートを行います。その際、選択式のアンケートにする部分と患者の本音を聞きだす部分を分けることが大事です。選択式では、患者心理の誘導が起こきてしまうからです。 また、このアンケートに対してどのように医院側で対応をするかによって、次回のアンケートの回収率が大きく変わってしまいます。一番良いのは、一つ一つのアンケートに対し、スタッフ+院長で、きちんと医院としてお答えすることと、それを待合室において誰でも手にとって閲覧可能にすることです。 こうすることで、回答してくれた患者さんは、自分の要望に対して、医院側がどのように対応してくれたかをを知ることができます。 また、スタッフは答えた以上「やらざるを得ない」状況に自然と追い込まれますから、自ら動くようになって行きます。 ポイントは、回収率の高いアンケートをとるようにすることです。 スニージングのロールプレイ 新規開業時は医院をいかに知ってもらうか(医院側からは認知させるか)で、開業当初の新患数が決まってくる。実は、開業から6ケ月後までの新患数で、その後の医院の経営の予測が立つ。 そもそも、こんなに歯科医院があるわけだから成年で歯科医院に行ったことがないという人はまれだろう。そうなると、新規開業した医院に来てくれる患者さんは、「今まで通っていた歯科医院を捨てて、「転院」してくれる人ということになる。 それを、うながすのが広告宣伝だ!ただ、新聞チラシや内覧会などをやってもあまり効果がない。効果をだすためには、クチコミを起こさなければならない。 当社では、スニージングコミュニケーションと題して、診療圏内の潜在患者を開業前に集めてグループミーティングを行っている。ただ、ミーティングを行ったので、なかんかクチコミが起きないので、開業する先生と事前のロールプレイ(仮想ミーティング)を行って、話す内容、話し方、質問への対応、服装などにアドバイスをしている。詳細は当社のノウハウなので、書けないがとにかく大きな成果を挙げている。 「設計から配慮できる医療安全は、(1)院内事故対策として転倒転落事故防止 (2)人為的ミス防止のための環境整備(3)感染防止(4)セキュリティ対応(5)災害・火災対策―の大きく5つに分けられます。これからお話する内容はどれも病院の例ですが、コンセプトは病床のないクリニックにも同様に適用できます。新築するときやリフォームのときに参考になると思います。特に今回は(1)院内事故対策として転倒転落事故防止(2)人為的ミス防止のための環境整備(3)感染防止―を中心にお話いたします」 ---------------------------------------------------------- 090513 ・Requirements デザインのための基本的要求条件 【R01】 一人当たりの診療時間: 10分 【R02】 1日当たりの患者数: 30人~40人 【R03】 いやしの空間(診療所)としたい |
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